孫子の兵法を学び、今の仕事に活かそう!

孫子の兵法 ライフハック

偉大な戦略家として歴史的に名を残すナポレオンや武田信玄、現代では経営者として絶大な影響力のあるビル・ゲイツ、孫正義などそうそうたる人物がこの孫子の兵法から学びを得て、自らの仕事に役立てています。今回は現代の仕事にも役立つ孫子の兵法の中から特に有用な内容をピックアップしてご紹介します!

孫子の兵法とは

約2500年前、中国の春秋戦国時代に孫武という超天才の戦略家によって書かれた書物です。秦、韓、斉、趙、燕、魏、楚の7国がしのぎを削るまさにキングダムのあの時代になります。
ちなみにこの孫子の「子」とは敬称のようなもので、すなわち「孫武様」という意味になります。孫武が編み出した戦争における知恵や徹底して採用すべき戦略をまとめたものが「孫子の兵法」となります。
現代でも名だたる大物経営者がこの孫子の兵法を座右の銘にするなど、もはや世界最古にして最強のビジネス書なわけです。

孫子の兵法は、全13篇、ポイントは70以上、漢文にして約6000文字で書かれた構成になっていますが、今回は特に仕事で活かせる3つのポイントに絞ってご紹介します。

孫子の兵法 ポイント①情報が何よりも大事!

彼を知り己を知らば、百戦危うからず。彼を知らずして己を知らば、一勝一負す。彼を知らず己を知らざれば、戦うごとに必ず危うし。(かれをしりおのれをしらば、ひゃくせんあやうからず。かれをしらずしておのれをしらば、いっしょういっぷす。かれをしらずおのれをしらざれば、たたかうごとにかならずあやうし。)

敵、味方の兵力を冷静かつ客観的に把握し判断すべきであると言っています。
敵、味方、両方を把握していれば、完全に勝ち目がないと分かれば逃げる選択肢もあるので、百戦百勝とはならずとも、負けることはないということです。
また、敵のことは分からず味方のことだけ把握している状態では五分五分の勝率であり、敵も味方も分からないという状態であれば、毎回危ない目に遭ってしまうということです。

ここでお伝えしたいのは今も昔も大切なのは情報であるということです。
ライバル会社の戦略や体制、立ち位置をしっかり把握する、顧客のニーズや背景、意図を正確に認識することで良い提案を生み出すことができます。また、自社商品の強み・弱みに加え、ライバル会社の商品の強み・弱みも理解した上で、感覚だけではなく数値で詳細に把握しておきましょう。

孫子の兵法 ポイント②メリハリが重要!(風林火山陰雷)

其の疾きこと風の如く、其の静かなること林の如く、侵略すること火の如く、動かざること山の如く、知り難きこと陰の如く、動くこと雷震の如し。(そのはやきことかぜのごとく、そのしずかなることはやしのごとく、しんりゃくすることひのごとく、うごかざることやまのごとく、しりがたきことかげのごとく、うごくことらいしんのごとし。)

武田信玄の「風林火山」もこの孫子の兵法からの引用です。
風のように迅速に動かなくてはなりませんし、待機すべき時は林のように静まります。敵に侵攻するときは火が燃えるように一気にたたみかけ、動かないと決めたときには山のように堂々として動かない。この風林火山の後にさらに陰と雷という続きがあります。こちらの情報を相手に漏らさぬよう陰のようにたたずみ、動くときには雷の稲妻のように機敏に一気に動くべしというものです。

これは現代では一例として営業活動に応用可能です。営業は何よりもスピード重視。見積もりや提案の準備は迅速に、相手の話を静かにしっかり聞く、顧客のことを理解したら、火が燃えるような熱意のある提案を持っていく。ただし、下請けいじめや法外な値引き交渉があれば山のように頑なに動かず一切受け付けない。
いかがでしょうか。こんなふうに現代の仕事にも孫子の兵法がうまく活用できるんですね。

孫子の兵法 ポイント③とどめを刺さず味方に!

敵を殺す者は怒なり。敵の貨を取る者は利なり。(てきをころすものはどなり。てきのかをとるものはりなり。)
怒りに任せて敵を殺してしまうのではなく、冷静に相手の力を取り込み敵を味方に変えてしまうべきだと説いています。敵の戦車を奪い取ったら自軍の旗を付けて味方にすれば兵力が増すということです。

これは今で言うところのM&Aです。同業他社を買収したり合併したりしたときに相手企業の社員を大切に扱えばしっかり働いて戦力になってくれるというのと同じことです。

まとめ

戦争もビジネスも情報が大事。孫子は、情報戦をフル活用してできる限り戦わずして勝つ、負けなければOK、利用できるものは敵でも利用すべし、ということを説いています。孫子を理解しビジネスへどのように活かせるか、自分の置かれた立場でどう応用できるかを考えることでさらにワンランクアップを目指しましょう!



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