部下や後輩が失敗したとき、皆さんはどう考えていますか?
こいつ何やってんだよ、何回失敗してんだよ、何度言ったら分かるんだよ、などと考えてしまっていませんか?こんな考えはすべてアウトです。
今後何かトラブルがあれば、極端な話、全て自分の責任だと捉えてみてください。
他責思考と自責思考の違い
他責思考
直接トラブルを起こしてしまった本人に対して、なぜそんなことが起きたのかと詰め寄り、どうすれば良かったのかを考えさせ、再発防止策を検討させます。そして本人からは”今後は気を付けます”とか”ミスしないよう意識します”、といった表面的な言葉が出てそれで終わりというようなことであれば最悪です。何の解決にもなりませんし、別の人が同じ仕事をして失敗を引き起こしてしまう可能性もあります。
自責思考
部下や後輩の失敗に対して、自分の指示がいけなかったのではないか、正確に伝えられていなかったのではないかと振り返ります。さらに、再発防止するにはどうすればよいのかを考え、意識するとか気を付けるというような対応ではなく仕組みで防止できるような施策を取り入れます。手動でミスしてしまうのであれば自動化するなどして誰がやっても同じ失敗を起こさない仕組みにします。
こう考える
トラブルの原因は自分にもあった、と心から思うようにします。
自分にも責任があるという前提とすることで、自分事としてこのトラブルを防ぐにはどうしたら良いか、軽減はできるのかと考えることができます。
こうすることで、部下や後輩への指導法を改善するだけでなく、部門全体の仕組みとして取り入れることでトラブル未然防止の根本にメスを入れることができます。
自責と考えることで、自分のコントロール範囲内なのであるから自分がなんとか対応する、というように自分の行動が変わります。
自責思考のメリット
- 自分の成長スピードが格段に速くなる
トラブル対応は精神的には堪えますが、限られた時間の中で自分自身も対策検討することで大きな学びにつながります。 - 部門全体の評価が上がる
トラブル対策を部門全体で取り組むことで、仕組みの改善が取り入れられ他部門への横展開も可能となり結果的に部門の評価につながります。 - 最終的には精神衛生面が良好になる
はじめはアイツのせいでと感情的になってしまいがちですが、心から自分事と考えられるようになると最終的には自分のコントロール下の出来事として負の感情が起きなくなり、前向きな意識を持てるようになります。ここまでの境地に至るのはなかなか難しくもありますが、逆に部下の失敗は自分磨きのチャンスと捉えると自然と取り組みやすくなります。
注意
精神的に辛いときや寝る時間も減っているようなギリギリのときは、すべてを自分のせいとは考えないようにしてください。酷い場合は心の病になりかねませんのでそんなときはゆっくり休み、気持ちに余裕があるときにチャレンジしましょう。
まとめ
- 部下や後輩の失敗でもすべては自分の責任と考えましょう。
- 自責思考で、自分も部門も圧倒的なスピードで成長できます。
- 辛いときはほどほどに。
コメント