『7つの習慣』って結局どんな話なの?

サラリーマン処世術

全世界で3000万部超えの大ベストセラー、自己啓発本と言えばコレ!
スティーブン・コヴィー先生の『7つの習慣』のお話です。

はじめに

この本はコヴィー先生が25年をかけて成功者を調べ、何百もの文献を読み漁り、成功するためにはどうすれば良いかを導き出したものとなっています。
単純にビジネスで成功するためのノウハウ本ではなく、一人の人間として素晴らしい人格に成長するにはどうしたら良いのかという人間の本質の大切さを説いた内容となっています。
特定の限られた面で成功してもそれは真の成功ではない。心が虚しくなるだけ。
すぐに実践できる7つの方法ではなく、一生かけてコツコツと習慣として取り組むものとして『7つの習慣』というタイトルとなっている訳です。

7つの習慣

  • 第1の習慣:主体的である
  • 第2の習慣:終わりを思い描くことから始める
  • 第3の習慣:最優先事項を優先する
  • 第4の習慣:Win-Winを考える
  • 第5の習慣:まず理解に徹し、そして理解される
  • 第6の習慣:シナジーを創り出す
  • 第7の習慣:刃を研ぐ

3つの区分があり、
 第1~第3の習慣が「私的な成功」(自分が成功する)
 第4~第6の習慣が「公的な成功」(みんなで成功する)
 第7の習慣が「自分を磨く」(さらに自ら磨き続けよ)
というように分類されます。

第1の習慣:主体的である

自問自答してみてください。常に自分の人生を他人任せにしていませんか?

例えばチームで仕事をしているとき、ミスがありました。
そんなとき、これは○○さんのせいだよな、と考えていませんか?これではいけません。
主体的に考えるとは、これは自分の責任でもある、次からはここを改善してミスしない仕組みにしよう、というように考えることです。
他人や環境のせいにせず、自分でできることを常に考えるようにして、できるだけ自分でコントロールしようという意識を持つことが大切です。

第2の習慣:終わりを思い描くことから始める

仕事も人生もゴールを描かないと始まりませんよということです。
通常、仕事はゴールを考えて取り組むということは普通にやっていると思いますが、自分の死に際を想像してどうありたいかということはあまり考えないのではないでしょうか。
自分の葬式に参列した人にどう言われたいかをイメージしてみてださい。そしてミッションステートメント(人生のキャッチコピー、自分のルール、生き様)を決めて自分がどういう人生を送りたいかを是非考えてみてください。

第3の習慣:最優先事項を優先する

自分で決めたゴールに近づけるための優先事項を優先して取り組みましょうということです。
急ぎの仕事ではなく、自分が決めたゴールにいかに近づけるかということが大切です。緊急なものを優先するのではなく重要なものを優先しましょうということです。これを外してしまうと、淡々と緊急なものを効率的にこなすだけで、一向にゴールには近づけないという事態に陥ってしまいます。

以上の3つがまず自分が成功するために必要なことです。
これだけと考えると意外とやれそうな感じがしませんか?

第4の習慣:Win-Winを考える

勝者と敗者が生まれてはいけませんということです。下請け企業からの買い叩くような自分の利益だけを追求するなどもってのほかです。一時的に業績は上がっても周りからは見放されて協力も得られなくなり長期的な成功にはつながりません。

第5の習慣:まず理解に徹し、そして理解される

Win-Winの関係を構築するために重要なことです。相手からの悩み相談があれば、まずは黙って聞く。途中で遮ってアドバイスするなど絶対にしてはなりません。核心部分までしっかり聞くようにしましょう。またその時は頷きながら感情移入して聞くことで、相手との良い関係性につながります。

第6の習慣:シナジーを創り出す

シナジーは妥協ではありません。相手と自分の違いがあるのは当然ですが、それを大人の対応的な妥協ラインで落としどころを見つけるというのではNGです。
相手との違いを尊重して歓迎し、相手と自分の掛け算によって相乗効果を生み出しなさいというものです。
相手の得意分野と自分の得意分野を重ね合わせて最高の製品やサービスを生み出すことができれば公的な成功を達成することができます。

第7の習慣:刃を研ぐ

一度成功を収めても油断せずに、さらに自分を磨きましょうということです。ここで注意しなければならないのは、勉強して知性だけを高めれば良いという訳ではありません。
知性、体力、精神、人間関係のすべてを高める必要があるのです。

  • 知性:読書や勉強
  • 体力:運動や筋トレ
  • 精神:芸術に触れ瞑想する
  • 人間関係:人とのコミュニケーション

第1~第6までをこなした上でこの第7の習慣を取り組むことにより、より一層自分にとって必要な自分磨きのテーマが明確になりやすくなります。逆にいきなり第7の習慣に取り組んでしまうと、闇雲にスキルアップすることになり空回りしてしまうことになりかねません。少なくとも第1~第3までの自分の優先事項を整理してから取り組むことをお勧めします。

以上、7つの習慣のご紹介でした。
本質的に人間として心豊かになれるよう精進していきましょう!

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