頭が良いというのはどういうことでしょうか。
学校の勉強ができるということ?試験で良い成績を取れること?
それもある意味正しいと思いますが、「頭が良い」ということは3つの視点があると考えます。
頭の良さを表す3つの視点
①知識が豊富
記憶力が良く物知りである。
これは本をたくさん読んだり、勉強することで向上する。
②対人感性が高い
気持ちを瞬時に察知して行動でき、機転が利く。
人と多く接したり、コミュニケーションを自ら積極的に取ることで向上する。
③思考力がある
考える力が強く地頭力が高い。
常に原因と結果を考えるクセをつけることで向上する。
①の知識は、学校教育では比較的重視され、しっかり勉強していけば自然と身に付いていきます。②の対人感性は多くの人と遊んだり、喧嘩したり、話し合ったりすることで高まります。①、②は普通に生きて行けば意識せずとも比較的容易に身に付く要素であると言えます。
では③の思考力についてはどうでしょうか。これは常日頃から意識していきたい最も重要なポイントです。これは様々な経験を通して原因と結果を分析してはじめて高めていくということができるというものです。ただし、実際の経験でなくとも鍛えられる方法がありますのでその方法をご紹介します。
思考力をアップするフェルミ推定
フェルミ推定とは、実際には把握することが難しく、捉えどころのない数量をわずかな手がかりをもとに論理的に推論し、短時間で概算する方法です。このフェルミ推定を繰り返し行うことで思考力をアップさせることができます。
例題【3問】
1.今寝ている人の数は?(制限時間:2分)
2.国内における年間の割り箸消費量(制限時間:3分)
3.日本の電柱の数(制限時間:4分)
いかがでしょうか。フェルミ推定は、いかに短時間でオーダーが合っているくらいの精度で概算できるかがポイントです。
解答例
1. 今寝ている人の数は?(制限時間:2分)
世界で寝ている人の数=世界の人口75億人×1日あたりの睡眠時間の割合8時間÷24時間で1/3≒25億人
2.国内における年間の割り箸消費量(制限時間:3分)
箸を使うのは5歳以上、2日に一回使うと仮定する。
割り箸の使用本数=日本の総人口1.3億人-使用しない人口(0~4歳児)毎年の出生数は100万人×5年で500万人×使用頻度年間180日≒225億膳
※実際には年間250億膳前後と言われています。
3.日本の電柱の数(制限時間:4分)
日本の総面積は約38万km2
郊外と市街の割合は8:2
市街地の電柱は50m四方に1本
郊外は200m四方に1本と仮定する。
市街地=38万km2×0.2×1km2あたり400本≒3040万本
郊外=38万km2×0.8×1km2あたり25本≒760万本
合計3800万本
※2017年の実数は約3370万本だそうです。
まとめ
頭が良い人とは、知識が豊富で、対人感性が高く、思考力がある人です。
思考力はフェルミ推定を繰り返すことで高められます。
楽しく考察してどんどん思考力を高めていきましょう!
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