「うちの子ケアレスミスが多いのよね~。なければもうちょっと成績上がるんだけど。」
「ちょっとあんた!次回は気をつけなさいよ!」で終わっている人はいませんか?
ケアレスミスを一つの科目で2~3問しているとすると点数にすれば10~15点、小学生の4科目であれば40~60点、中高生の英数国理社の主要5科目であれば50~65点分にもなります。
中学受験の塾であれば最下位のクラスから最上位のクラスに行けてしまうくらいの得点差ですし、高校受験であれば1科目分の合格最低点分にもなってしまいます。
これが改善できれば確実に得点力アップ、成績大幅向上が期待できます。ケアレスミス撲滅にテコ入れしない手はありません!
ケアレスミスが多い=伸びしろが大きい
ケアレスミスばかりとなげいているお子さんは逆に言えば伸びしろが大きいと言えます。
ケアレスミスが多いということはベースは分かっていて解く力はあるけれども詰めが甘くて失点してしまったということですから、ミスさえしなければ簡単に得点できるということです。
ケアレスミス対策を着実に実施さえすれば確実に得点がアップし、偏差値+5~10も全く夢ではありません。
ケアレスミスには対策がある
2度とないように「気をつけます」とか「意識します」といった精神論だけでは全く効果がありません。
ケアレスミスを確実に減らしていくには、仕組みで解決していく必要があります。
子どもにとってケアレスミスは目をそむけたくなるもの。次は大丈夫と軽視しがちな傾向にあります。
しっかりケアレスミスに正面から向き合って、実効性のある対策に取り組んでいきましょう。
ケアレスミスを無くす3つのポイント
1.ケアレスミスノートを作成する
過去にケアレスミスをしてしまった類似問題が出たときに同じ過ちを犯さないようにします。
そのためにはどうしたらよいか?
ケアレスミスノートを作成しましょう。
ケアレスミスノートには、実際に自分がやってしまったケアレスミスをどんどん残していきます。
問題文、解答、自分がミスをしたポイントの3点を記入していきます。
【作成例】
・問題文
・解答
9x+12y=114・・・①
-20x+12y=56・・・②
①-②
29x=58
x=2
3×2+4y=38
4y=32
y=8
・自分がミスしたポイント
①-②をやるときに、-(-20)で+20とすべきところを-20としてしまった。
連立方程式を加減法で解くときの引き算(-と-で+)に気を付ける。
※個々の対策案も書いておくのがおススメ
もちろん数学だけでなく、漢字や理科、社会でも同様です。「あてはまらないものを選びましょう」を「あてはまるもの」として選んでしまった、抜き出し問題なのに表現を変えて答えてしまった、自分が書いた字が汚くて読み間違えて計算してしまったなどなど、色々なパターンのケアレスミスが発生していると思います。科目ごとにやってしまったケアレスミスをピックアップしてノートにまとめていきましょう。
これを作り上げると最終的には、このケアレスミスノートが自分の宝になります。
試験前に一通りこれを見ればOK!
テスト中、問題を解いているときに過去にミスしたポイントに気づくことができるようになり同じミスを未然に防止できます。
この方法は効果絶大です。まだ実施していない人は相当損しています。絶対にやりましょう!
保護者の方々も自分のお子さんがやっていなければ是非お勧めください。
2.テスト中に見直し時間を確保する
テスト時間まるまる問題を解くというのではなく、5~10分程度時間を余らせその残り時間で見直しをしましょう。
もし、難しい問題があって解けそうもないとなった場合には、そこに残り時間を集中するのではなく、一旦置いておいて簡単な問題を確実に取るということが大切です。
自分ができる問題、簡単な問題を見つけてまずはその問題を解き、解いた後、まとめて見直しをするというのが有効です。
決して難しい問題にハマってすべての時間を消費してしまうということがないようにしてください。
易しい問題でも難しい問題でも配点は変わりませんので、易しい問題で確実に得点するというのがポイントです。
残り5分になって難しい問題が解けていないのであればその問題は捨てて、すぐに解けた問題の見直しに入りましょう。
また制限時間ギリギリになってやっぱりこの答え違うのでは!と焦って書き直すと最初の答えの方が合っていたというあるあるがありますので、見直しは焦らず冷静にというのが肝心です。
3.解き方の工夫をする
テスト中、問題を解いていくときに1問ごとに△や×を付けていきます。
完全にできたと思った問題には何も付けなくてOK。△や×は以下の分類で付けていきます。
△:その問題を解いた後、完璧にできたとは思えずしっくりこないとか、なんか違和感があるなと思ったとき。
×:こりゃ手も足も出ない、まったく分からん、という問題。
そしてテスト中、残り最後の見直しの時間に真っ先に取り組むのはこの△を付けた問題です。
△を中心に解き直しを行い、最初の答えと合うのか、違う答えとなったのかを確認しましょう。
特にケアレスミスが多いのは算数・数学です。
算数・数学では、問題を解く経過の途中計算はちょっと離れたところ(別の問題用紙の裏など)に書いていくことをおススメします。
ちょっと離れたところなので後で分からなくならないように 2-(3) など、問題の番号を書いておくようにしましょう。
そしてその後、見直しの時間で解き直す際に、問題のすぐ横に計算を書いていきます。
これは初回の計算がすぐ真横に書いてあると2回目についつい目に入ってしまってその内容に引っ張られてしまいその結果同じ答えとなってしまう、ということを防ぐ効果があります。
なお、後で見直しやすくするために計算の途中式を省略しすぎないというのもポイントです。
初回と2回目で答えが違ったときには、最初の途中式と2回目の途中式の違いを比較し、どこに相違があるかを確認しましょう。
比較することでどちらが正しいかを見極めやすくなります。
最低限この見直しはやるべし
見直し時間が十分取れない場合でも、最低5分は確保しましょう。
時間がないときには各科目、以下のようなポイントでチェックすることをおススメします。
科目 | 見直しポイント |
---|---|
国語 | 漢字、回答形式(末尾”~こと”、”~から”、抜き出し) |
算数・数学 | 最初の計算問題 |
理科 | 単位の付け忘れ・単位違い、桁数 |
社会 | 漢字 |
英語 | スペルミス |
全科目共通 | 「あてはまるもの/あてはまらないもの」、 「すべて選択」を単一選択にしていないか |
まとめ
- ケアレスミスは対策次第で撲滅できる
- ケアレスミスの多い子どもは伸びしろが大きい
- ケアレスミスノートを必ず作成しよう
- テスト中に見直し時間を確保しよう(焦らずに見直すことも大事)
- テスト中の解き方(特に途中計算)を工夫しよう
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