前回は中学受験の厳しい現実をお話しましたが、今回は中学受験をすることのメリットについて解説します。一筋縄ではいかない中学受験ではありますが、覚悟を決めて取り組み、第一志望校の合否は二の次としても子供を良い方向に導けたときのメリットは絶大なものとなります。
中学受験は「地獄」って言ってたけど良いこともあるの?
もちろんあるよ。親が負の側面をしっかり把握してコントロールできれば中学受験は子供にとって本当に意味のある人生の糧になるよ。
ということは中学受験は親の責任が重大なんだね。
中学受験することのメリット7選
中学受験のメリットその1:地元の公立中学にはない教育理念や環境で教育を受けられる
学校ごとにそれぞれ教育理念があり、「個性を大切にする」、「グローバルな教育に力を入れる」、「キリスト教教育を基盤とする」、というように様々ありますので各家庭の教育方針に合った学校を選択することができます。また教育環境が充実しているところも多く、実験のための設備であったり、IT技術の進化に対応したICT環境の整備であったりと、公立中学にはないより良い環境で子供に教育を受けさせたいという要望をかなえることができます。
中学受験のメリットその2:困難を乗り越えられる自信が身に付く
中学受験に取り組む3~4年間であらゆる苦難に遭遇します。成績が思うように伸びない、塾の先生のあたりがキツイ、宿題の量が多い、毎日こなせばならない計算や漢字の学習などなど、挙げればきりがないほどです。しかし、そんな困難も一つひとつ乗り越えることで、どんなに辛くてもあのとき自分は乗り越えられたんだという自信が身に付き、その後の人生の精神的な下支えにつながります。
中学受験のメリットその3:高度な学びの機会を得ることができる
中学受験のための学習は、小学校の学習内容とは大きく異なります。膨大な知識量だけでなく、自分の考えを述べる論述の練習を通じて深い論理思考力が身に付きます。
また小さいうちから平面図形や空間図形を考えることにより形状認識力、空間認識力が鍛えられます。
さらには学習を通じて子供の知的好奇心を引き出し、学習の面白さを気づかせることができその後の能動的な学習意欲に繋がります。
この他にも、中学受験のためだけでなく世の中の一般常識と言えるような一生ものの知識を身につけることができます。これは意外にも大学を卒業後の入社試験にも役立ちます。
中学受験のメリットその4:難関大学への受験が有利
難関大学を目指すのであれば、私立の中高一貫校が有利です。なぜなら私立は公立に比べて、数学、英語など主要科目の授業時間が多くかつ補習も充実しています。また、学習進度が早くだいたい高校2年生で高校のすべてのカリキュラムを履修し、残りの一年間で大学受験対策を実施します。学校全体が大学受験を支援するという体制が整っているため、大学受験する上では私立中高一貫校が有利になります。また中高一貫ということで途中、高校受験のハードルが無いということも大きなメリットです。
中学受験のメリットその5:大学附属中学に行けば受験は1回きり
私立中高一貫の大学附属中学に行くことができれば、受験は中学受験の一回きりとなります。ただし、学内である程度成績を取っていなければ高校進学NGとなってしまうこともありますし、大学も成績順に学部を選択できるということもありますので、勉強はしっかり続けて行く必要はあります。それを踏まえた上で、部活に専念できたり、社会に出て役立つ知識やスキルを身に付ける時間を確保できたりするといったメリットがあります。
中学受験のメリットその6:高校受験よりも選択できる学校が多い
近年、私立中高一貫校は高校からの募集を停止する動きにあります。東京、神奈川の男女御三家12校の中で高校からの募集をしているのは開成だけです。
また、都内公立の中高一貫校も同様で、高校募集をやめ完全一貫校化する学校が増えています。
私立で行かせたい高校がないという状況に陥る可能性がますます高まり、一方で中学であれば選択の幅が広いというのが実態です。
中学受験のメリットその7:家族の絆が深まる
これは家族全員が協力し合い、第一志望校の合否はどうであれ皆が納得できた状態である必要があります。
両親の教育方針の方向性をしっかり合わせ、体力面、精神面の負荷を理解した上でお互いにサポートし合える関係づくりが大切です。
また兄弟姉妹間では一人が受験勉強しているときには邪魔をしないとか応援するとか、家事の手伝いを多く受け持つといった協力が必要になるでしょう。
その上で、第一志望校に合格できたときには家族の喜びは大きなものとなります。仮に第一志望校には合格できなかったとしても、それがナイスチャレンジということで納得のいく結果となっていれば皆で頑張れたという思いが残り、家族の絆は深まるでしょう。
まとめ
中学受験をすることのメリットを解説しました。
- 地元の公立中学にはない教育理念や環境で教育を受けられる
- 困難を乗り越えられる自信が身に付く
- 高度な学びの機会を得ることができる
- 難関大学への受験が有利
- 大学附属中学に行けば受験は1回きり
- 高校受験よりも選択できる学校が多い
- 家族の絆が深まる
何度も言いますが中学受験は家族全員の協力が必要です。
中学受験の負の側面をしっかり認識し、うまくコントロールした上で取り組めば子供にとっては余りあるメリットを享受することができます。
中学受験に取り組んでいるみなさん、頑張ってください!
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