ここ数年、家電製品として登場してきた小型除湿機やネッククーラーではペルチェ素子という電気部品が使われています。このペルチェ素子のおかげで冷やし系の小型製品が作られるようになりました。
この記事ではペルチェ素子とは何か、どのような特徴があるのかを説明し、実際に使用している製品もご紹介します。
ペルチェ素子とは
ペルチェ素子とは、板状の半導体熱電素子の一種です。直流電源を流すと素子の片方の面が冷え、もう一方の面が発熱します。電流の向きを変えると冷却面と加熱面が切り替わります。
ペルチェ素子はコンパクトに作ることができ、かつ騒音や振動が発生しませんし、フロンガスのような冷媒も利用しないため環境に優しいという特徴があります。
パソコンのCPUの冷却装置や小型冷温庫(ワインセラー)などにも利用されています。
ペルチェ式除湿機
ペルチェ式除湿機は、このペルチェ素子を用いた除湿機です。
ペルチェ素子によって湿気を含んだ空気を冷却し、結露させて水滴にする仕組みです。その水滴を下部のタンクに貯めるようになっています。
温度が高いときに特に除湿能力を発揮できますが、低いときは除湿能力が落ちてしまいます。
ペルチェ式除湿機のメリット
コンプレッサー式に比べて・・・
- 超コンパクト
- 運転時の騒音や振動が極小
- 比較的本体価格がお手頃
ペルチェ式除湿機のデメリット
コンプレッサー式に比べて・・・
- 除湿能力が低い
- 寒いときは能力を発揮しづらい
ペルチェ式除湿器まとめ
以上より、ペルチェ式除湿機は大型のコンプレッサー式除湿機よりも除湿能力が低いため、大きい部屋や衣類の乾燥には向いていません。
また冬の寒い時期にはさらに除湿能力が低下してしまうので、梅雨の時期や夏の季節で使用することをおすすめします。
例えば北向きの部屋をピンポイントで除湿するとか、クローゼットの中、脱衣所など狭いスペースで利用するのが良いでしょう。
実際使ってみてどうなの?
うちでは子供部屋が北向きでじめじめしがちで、タンスに入れる使い捨ての除湿剤を部屋の隅に置いていました。
しかしそれだと定期的に入れ替えなくてはならず買いに行くのが面倒だしコストがばかにならないのでこの小型除湿機を導入してみました。
高さ約23cmと除湿機にしてはコンパクト。(足のサイズよりちょっと小さいくらいですね)
小さいし音は静かだし、最初はホントに水分集められるかなぁと半信半疑でしたが、実際使用してみたら心配無用、たっぷり水が溜まりました。
ネッククーラー
首にかけて先端についたファンが回転するタイプのものが最初に登場しましたが、さらに首に当たる部分に金属面がついていてそこが冷え、首を直接冷やすというタイプの製品も出てきました。
首の動脈を冷却することで、冷たい血液を循環させ身体全体を冷やすという仕組みです。装着してわずか数秒で冷たさを感じることができ、15℃程度の冷感を得ることができるそうです。
これにもペルチェ素子が使われていますね。真夏の熱中症対策として大活躍しています。
まとめ
ペルチェ素子は半導体熱電素子で小型の冷却装置に活用されています。
小型除湿機やネッククーラーに利用されるようになってきました。
効果は絶大とまではいかず、サポート的な役割が得意です。
ちなみに、夏は冷却して、冬にはスイッチで電流の向きを切換えて暖かいマフラーになる、みたいな製品も作れてしまいそうですね。温度センサーも付けておけばそれほど危険ではなさそうですし、こんなアイデアどうでしょうか?まぁ夏と冬で別の製品にした方が儲かりますかね。
・・・と思いきやすでに商品としてあるようですね。(;^_^A
↓↓↓
コメント