色の見え方は人それぞれで、特に遺伝によって一般の人と見え方が異なる人も多く存在しています。いわゆる色弱、色覚障がいと言われるもので、日本では男性の20人に1人、女性の500人に1人、日本全体では300万人以上いるとされています。また、世界では2億人を超えるそうです。
これらの人たちは、一部の色の組み合わせが一般色覚者と異なり、色によって区別が付きづらいということが発生します。そのため、カラーのプレゼン資料や掲示物、印刷物はこのように多様な色覚を持つさまざまな人にも配慮して正確に伝わるようにする必要があります。
このように配慮された配色を用いたデザインのことをカラーユニバーサルデザインと呼びます。
単色の定義
より濃すぎる色、淡すぎる色も色の違いを区別しづらいということがありますので推奨の配色が定義されています。いわゆる真っ赤、真っ青ではないのが特徴です。
色見本 | 色名称 | (上段)カラーコード (下段)RGB値 |
---|---|---|
赤色 | #ff4b00 255,75,0 | |
黄色 | #fff100 255,241,0 | |
緑色 | #03af7a 3,175,122 | |
青色 | #005aff 0,90,255 | |
空色 | #4dc4ff 77,196,255 | |
ピンク | #ff8082 255,128,130 | |
オレンジ | #f6aa00 246,170,0 | |
紫色 | #990099 153,0,153 | |
茶色 | #804000 128,64,0 |
見分けやすい色の組み合わせ例
・6色の場合オレンジ | 黄色 | 緑色 | 青色 | 空色 | 茶色 |
赤色 | 黄色 | 緑色 | 青色 | 空色 |
オレンジ | 黄色 | 緑色 | 空色 | 紫色 |
黄色 | 青色 | ピンク | 空色 | 茶色 |
赤色 | 黄色 | 緑色 | 空色 |
赤色 | 黄色 | 青色 | 空色 |
赤色 | 緑色 | 青色 | 空色 |
(実際の使用例)駅の案内板
見分けづらい組み合わせ例
・紫色×茶色紫色 | 茶色 |
紫色 | 青色 |
ピンク | オレンジ |
ピンク | 緑色 |
赤色 | オレンジ |
赤色 | 紫色 |
まとめ
色使いによっては見分けやすい、見分けづらい組み合わせが存在します。
今後は、プレゼン資料に掲載するグラフなどカラーユニバーサルデザインを用いて見分けやすい色使いを意識してみてはいかがでしょうか。
【参考文献】
「カラーユニバーサルデザイン推奨配色セットガイドブック」
(カラーユニバーサルデザイン推奨配色セット制作委員会)
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